2014/3/26 水曜日

シドニー日記

カテゴリー: その他 — satoru @ 23:03:24

ニューサウスウェールズ州。シドニーやキャンベラといったオーストラリアの大都市を含む南東部地域。そのシドニーにニューサウスウェールズ大学(UNSW:University of New South Wales)があります。UNSWとの協定のもと,学生さんの交換留学制度や,互いの教員の研究交流制度があります。2014年3月17日から28日の2週間,客員研究員として派遣されることになりました。

セントレアからシドニーの直行便はありません。僕は香港経由でシドニーを目指しました。3月15日の午後4時にセントレアから見事に離陸。4時間半かけて華麗に香港へ,そして2時間ほどの間に入国審査とセキュリティチェックを颯爽と済ませてシドニー行の便に乗ります。機内食を2度ほど済ませて左手に見えます南半球の日の出に歓迎されつつ,16日午前9時半シドニー空港着。

シドニー。真っ先に意識するのは「アジア」です。特に中国系が多いです。日本人が歩いていても違和感ありません。僕でさえ駅を散歩するときにアジア人っぽい観光客に道を訪ねられました。ホテル周辺もマレーシア料理や中国料理,あとはカーブのかかった日本料理(スシ屋,オコノミヤキ屋あるいはラーメン屋)で賑わっています。早速ラーメン屋で「チャーシューメン」を頼みました。美味しかったです。麺はタイ料理やベトナム料理を彷彿とさせる食感です。一瞬戸惑いますがすぐに慣れます。

コーラを買っておこう,とコンビニに寄りました。さて皆さん,ペットボトルのコーラ,いくらするって感覚ですか?コーラのペットボトルは600mlで4ドル(オーストラリアドル),400円です。。シドニー,物価が高いんです。中国から色々と資金が投じられているせいでオーストラリア全般に多くのお金が出回ってインフレ絶賛進行中。

そんなことより,ここはシドニーです。

これがオペラハウスです。まさにオペラハウスです。
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夜の街角で「〜しなさい」と命令されました。
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さていよいよUNSW。セントラル駅近くのホテルだったのでバスで通いました。バス,それは日本人がシドニー生活で厄介に感じるもの。厄介な理由はざっと思いつくだけでも

  1. 経路が複雑でどのバスに乗れば良いのか分からない
  2. 車内では現金受取り拒否のためプリペイドカードを事前にコンビニ等で買う必要あり
  3. 定時に来ねぇ
  4. 運転手無愛想かよ
  5. 降車アナウンスねえのかよ
  6. ボタンを押さないと停車してくんねぇの?

…でもセントラル駅からUNSWに行くなら困ることはありません。バス停で多くの学生さんが並んでくれています。しかも直行バスです。なーんだ,楽々到着です。

みんな語らったり勉強したりしています。授業の予習復習に熱心です。
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訪問先のAustralian School of Business。
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僕のオフィスはここ。
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マグカップ貰えました。わーい(^o^)。
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午前中はラウンジでくつろげるんです。マグカップを持って行き,コーヒーを味わえます。
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毎週金曜午前は”Friday Morning Tea”という,お茶しながら教員が集う機会があります。
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さてお昼。学食。
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さて。今回の訪問の肝。19日の研究セミナーでの報告。専門の金融史分野の報告をしたのですが,途中,良い感じの雰囲気になってきたのでちょっとしたジョークにチャレンジ。某出席者からは親指を立てたガッツポーズも飛び出す。ともかく無事ジョークを,もとい,無事報告を済ませました。

終わって一息,コーラ1本4ドルなんてこと忘れて何本もおかわり,芝生でくつろぎます。くつろ…くつろいでいたら…
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なんかいる?そうそう,この鳥,セントラル駅近くの公園でも絶賛生活中だったんですよ,ほら↓
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さてキャンパスの芝生では鳥が女子学生めがけて突進。学生さんドン引き…
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夕方になると,キャンパス内でこの鳥をはじめとして,様々な鳥(動物?)同士が同調とも威嚇とも求愛ともとれるような,日本では聴いたこともない鳴き声を発し合いします。ホロコロコロピーヒョッヒョ,ホロコロコロピーヒョッヒョ。ヒュルヒュルフオ〜。ヒュルヒュルフオ〜。リア獣です。

研究者である以上,学会報告あるいは調査など,海外渡航は多少なりとも要請されてきます。その点で,業務として助成まで頂いて渡航できるというのは大変ありがたいことです。今回の派遣,僕自身の至らぬ点,あるいは誇っていい点を気づかせてくれた機会です。アタマの固い中年の僕でさえそう感じるのですから,若い学生さんはなおのこと飛躍のチャンスだと思います。

みなさんも是非UNSWへ。
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文・写真: 横山 和輝 准教授  (経済史・金融論)

2014/2/28 金曜日

中部経済新聞への寄稿記事を紹介します(14)

カテゴリー: アナウンスでGO — satoru @ 0:32:00

経済学研究科では2014年も続けて中部経済新聞「オピニオンAGORA」の「オープンカレッジ」欄にコラムを掲載します.今回は1月8日(水),1月22日(水)に掲載された寄稿記事を紹介します.

(この企画は,経済・経営に関する分野,およびその周辺分野について,東海地区の主要大学の教員が順に論じた記事を「オープンカレッジ」欄に掲載していくものです.今回の掲載で本研究科では通算32回めになります.)

2014年

1月8日掲載  藤田 菜々子  先生(経済学史・制度経済学)
             「スウェーデン・モデルの経済思想」 
                                       (通算31回目)

1月22日掲載  山本 奈央  先生( マーケティング・消費者行動)
             「ソーシャルメディアとマーケティング」 
                                       (通算32回目)

過去の記事は(8),(9),(10),(11),(12),(13)から読むことができます.

2014/2/13 木曜日

産業革命と貿易 ―何が変わったのか―

カテゴリー: 講義へGO — kimura @ 10:09:34

世界で最初に産業革命が起こったのは18世紀後半のイギリスで、その中心的産業となったのは綿工業でした。工場制度が導入され、機械化や動力化が進み、大量生産体制が確立しました。産業革命によって、モノの作り方だけではなく、さまざまな面で変化が起きました。では、なぜ産業革命は、イギリスで最初に起こったのでしょうか。また、産業革命によって、どのような変化が生じたのでしょうか。

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(1)商業革命

産業革命についてはさまざまな観点から議論されていますが、今回は貿易に焦点を当ててみましょう。産業革命が起こる前、17世紀後半以降、イギリスの貿易には大きな変化がみられました。ひとつは、貿易量が増えたこと、もうひとつは、貿易相手および商品が変わったことです。それまでのイギリスの主な貿易相手は西ヨーロッパだったのですが、この時期には、アメリカやアジア、アフリカとの貿易も活発に行われるようになっていました。それにともなって、茶、タバコ、砂糖、綿花など多様な産品がイギリスに多く輸入されるようになりました。またイギリスからは、それまでの主な輸出品であった毛織物以外の製品も輸出されるようになっていきました。これらの変化は「商業革命」とよばれています。この商業革命によってイギリスは広大な海外市場や原料を獲得し、これが産業革命の前提条件のひとつとなったと考えられています。

(2)重商主義から自由貿易主義へ

この時期、イギリスは重商主義政策とよばれる保護主義的な政策をとっていました。その具体例として、航海法(1651年、1660年、1663年)や穀物法(1815年)が挙げられます。航海法においては、海運業・商業・製造業などイギリス諸産業の利益を保護するために、イギリスと植民地との貿易を担うのはイギリス船のみとし、主要な植民地物産の輸出入はかならずイギリスの港を通して行うことが定められました。また、穀物法では、海外から安い農産物が流入することを防ぎ、イギリス農業を保護する目的で、イギリス国内の穀物価格が一定水準以下になると穀物の輸入を禁止することが定められていました。

産業革命によって、資金および機械や工場用の建物など生産に必要な設備をもつ資本家と、資本家から賃金をもらって工場で働く労働者が新たな階層として出現しました。そのような背景の下で、保護主義的政策に対する反発が起こり、自由貿易主義が唱えられるようになっていきました。マンチェスターの綿業資本家たちによる反穀物法同盟という圧力団体の結成は、その具体的な現れのひとつといえます。たとえば労働者にとっては、穀物法が存在することによって、国内の小麦の価格が上昇し、高い価格のパンを買わざるを得なくなる可能性が大きかったのです。資本家たちにとっても、労働者の食費の高騰は、労働コストの増加、ひいては生産コストの増加につながり、イギリス製品の価格における国際競争力の妨げとなるものでした。

自由貿易主義の妨げとなる機械輸出禁止や外国繊維製品―とくにインド産の綿織物―対する高率関税賦課、といった措置は、19世紀前半に少しずつ緩和されていきました。そして1846年に穀物法が、1849年に航海法が廃止され、イギリスの貿易方針は重商主義から自由貿易主義へと大きく変わっていきました。19世紀半ば以降、イギリスは自由貿易主義を掲げてさらに積極的に海外進出を展開していきました。

私たちの生活には、さまざまな仕組みや決まりがみられます。それらの仕組みや決まりが、なぜ、どのようにして出来上がったのか、またどのような理由で変わっていったのか、そこには当時の人々のどのような考えが反映されていたのか、これらを考えていくのが経済史を学ぶ面白さのひとつだと私は思います。みなさんにも、自分が興味のあるトピックを手がかりに、ぜひ経済史を学ぶ面白さを知ってほしいと思います。

( 木谷 名都子 )

調べてみるならこの言葉(キーワード)
産業革命、商業革命、重商主義、自由貿易主義 ⇒ ググってみたら

もっと勉強したくなったらこの講義: 経済史Ⅱ、外国経済史.

2013/12/24 火曜日

中部経済新聞への寄稿記事を紹介します(13)

カテゴリー: アナウンスでGO — satoru @ 2:49:29

12月4日(水),12月18日(水)の中部経済新聞「オピニオンAGORA」の「オープンカレッジ」欄に掲載された寄稿記事を紹介します.

(この企画は,経済・経営に関する分野,およびその周辺分野について,東海地区の主要大学の教員が順に論じた記事を「オープンカレッジ」欄に掲載していくものです.今回の掲載で本研究科では30回めになります.)

2013年

12月4日掲載  大野 幸一  先生(貿易論、開発経済学)
             「グローバル化と開発戦略」 
                                       (通算29回目)

12月18日掲載  伊藤 亮  先生(都市経済学)
             「海外直接投資と取引ネットワーク構造」 
                                       (通算30回目)

過去の記事は(8),(9),(10),(11),(12)から読むことができます.

2013/12/6 金曜日

中部経済新聞への寄稿記事を紹介します(12)

カテゴリー: アナウンスでGO — satoru @ 15:11:28

11月14日(木),11月21日(木)の中部経済新聞「オピニオンAGORA」の「オープンカレッジ」欄に掲載された寄稿記事を紹介します.

(この企画は,経済・経営に関する分野,およびその周辺分野について,東海地区の主要大学の教員が順に論じた記事を「オープンカレッジ」欄に掲載していくものです.今回の掲載で本研究科では28回めになります.)

2013年

11月14日掲載  程島 次郎  先生(計量経済学・ファイナンス・統計学)
             「米国大学教授給与サーベイを読んで(1)」 
                                       (通算27回目)

11月21日掲載  程島 次郎  先生(計量経済学・ファイナンス・統計学)
             「米国大学教授給与サーベイを読んで(2)」 
                                       (通算28回目)

過去の記事は(8),(9),(10),(11)から読むことができます.

2013/11/29 金曜日

中部経済新聞への寄稿記事を紹介します(11)

カテゴリー: アナウンスでGO — satoru @ 9:57:23

10月29日(火),11月6日(水)の中部経済新聞「オピニオンAGORA」の「オープンカレッジ」欄に掲載された寄稿記事を紹介します.

(この企画は,経済・経営に関する分野,およびその周辺分野について,東海地区の主要大学の教員が順に論じた記事を「オープンカレッジ」欄に掲載していくものです.今回の掲載で本研究科では26回めになります.)

2013年

10月29日掲載  大神 正道  先生( イノベーション・マネジメント)
             「国内生産拠点の海外移転をどう考えるか」 
                                       (通算25回目)

11月6日掲載  横山 和輝  先生(経済史・金融論)
             「インセンテ+ブの経済史」 
                                       (通算26回目)

過去の記事は(8),(9),(10)から読むことができます.

2013/11/24 日曜日

中部経済新聞への寄稿記事を紹介します(10)

カテゴリー: アナウンスでGO — satoru @ 23:54:54

9月26日(木),10月10日(木)の中部経済新聞「オピニオンAGORA」の「オープンカレッジ」欄に掲載された寄稿記事を紹介します.

(この企画は,経済・経営に関する分野,およびその周辺分野について,東海地区の主要大学の教員が順に論じた記事を「オープンカレッジ」欄に掲載していくものです.今回の掲載で本研究科では24回めになります.)

2013年

9月26日掲載  木村 匡子  先生(マクロ経済学)
             「長期的な出生率低下のメカニズム」 
                                       (通算23回目)

10月10日掲載  松村 文人  先生(人的資源管理、労使関係)
             「出産女性が仕事をやめる」 
                                       (通算24回目)

過去の記事は(8),(9)から読むことができます.

2013/11/21 木曜日

ゼミ募集要項2013

カテゴリー: アナウンスでGO — satoru @ 18:41:27

◆各ゼミの募集要項

(PDFファイルで随時UPします)

【公共政策学科】

焼田ゼミ
ゼミ
中山ゼミ
森田ゼミ
川端ゼミ
外谷ゼミ
山本陽子ゼミ
濱口ゼミ
澤野ゼミ
横山ゼミ
木村ゼミ
伊藤ゼミ

【マネジメントシステム学科】

井上ゼミ
松村ゼミ
奥村ゼミ
河合篤男ゼミ
板倉ゼミ
出口ゼミ
藤田ゼミ
木谷ゼミ
下野ゼミ
大神ゼミ
山本奈央ゼミ

【会計ファイナンス学科】

臼杵ゼミ
三澤ゼミ
吉田ゼミ
河合勝彦ゼミ
茨木ゼミ
小川ゼミ
高橋ゼミ

学部教務委員会

2013/11/11 月曜日

中部経済新聞への寄稿記事を紹介します(9)

カテゴリー: アナウンスでGO — satoru @ 14:46:19

8月28日(水),9月11日(水)の中部経済新聞「オピニオンAGORA」の「オープンカレッジ」欄に掲載された寄稿記事を紹介します.

(この企画は,経済・経営に関する分野,およびその周辺分野について,東海地区の主要大学の教員が順に論じた記事を「オープンカレッジ」欄に掲載していくものです.9月11日の掲載で本研究科では22回めになります.)

2013年

8月28日掲載   坂和 秀晃 先生(ファイナンス・企業統治)
             「金融市場の国際化と証券取引所合併の潮流」 
                                       (通算21回目)

9月11日掲載   山本 陽子 先生(社会保障・労働経済学)
             「『待機児童ゼロ』の先にあるもの」 
                                       (通算22回目)

過去の記事は(8)から読むことができます.

2013/9/25 水曜日

中部経済新聞への寄稿記事を紹介します(8)

カテゴリー: アナウンスでGO — satoru @ 11:20:46

7月24日(水),8月6日(火),20日(火)の中部経済新聞「オピニオンAGORA」の「オープンカレッジ」欄に掲載された寄稿記事を紹介します.

(この企画は,経済・経営に関する分野,およびその周辺分野について,東海地区の主要大学の教員が順に論じた記事を「オープンカレッジ」欄に掲載していくものです.8月20日の掲載で本研究科では20回めになります.)

2013年

7月24日掲載   井上 泰夫 先生(制度経済学)
             「ユーロ冬の時代」 
                                       (通算18回目)

8月6日掲載   下野 由貴 先生(経営戦略論・経営組織論)
             「グローバルサプライチェーンの現状と課題」 
                                       (通算19回目)

8月20日掲載   森田 雄一 先生(財政学、マクロ経済学)
             「政府開発援助の役割と効果」 
                                       (通算20回目)

今回は過去の記事を一覧にしてみました.バックナンバーもぜひご覧ください.

2012年

11月5日掲載   森 徹 先生(財政学・地方財政論)
             「消費税の逆進性は問題か」 

11月15日掲載  外谷 英樹 先生(マクロ経済学・経済成長論)
             「自然災害が経済に与える影響」

11月29日掲載  吉田 和生 先生(財務会計・財務分析)
             「退職給付会計における『即時認識』」

12月14日掲載  田中 彰 先生(日本産業史・産業経済論)
             「『無資源国』の原料調達システム」

2013年

1月8日掲載   河合 篤男 先生(経営組織・経営戦略)
             「マネジメント能力を育む」

1月22日掲載  焼田 党 先生(公共経済学・マクロ経済学)
             「少子高齢化と年金問題」

2月15日掲載   茨木 智 先生(オペレーションズ・リサーチ,数理計画)
             「スポーツから考える最適化理論」 

2月27日掲載   板倉 健 先生(国際経済)
             「FTAとEPAについて」 

3月12日掲載   川端 康 先生(国際貿易論)
             「付加価値で見た国際貿易」 

3月26日掲載   小川 淳平 先生(財務会計)
             「会計基準国際化の意味および現状」 

4月8日掲載   木谷 名都子 先生(国際経済史・比較産業史)
             「日印経済関係の歴史的背景」 

4月25日掲載   出口 将人 先生(経営戦略論・経営組織論)
             「『イノベーション時代』への対応」 

5月9日掲載   濱口 泰代 先生(実験経済学)
             「大学教育とアイデンティティ」 

5月29日掲載   臼杵 政治 先生(ファイナンス・年金)
             「バブルは防げるか」 

6月13日掲載   中山 徳良 先生(産業組織論,公益事業論,医療経済学)
             「私立大学の「威信」と学費の関係」 

6月25日掲載   澤野 孝一朗 先生(応用ミクロ経済学)
             「定年退職と幸福」 

7月8日掲載   高橋 二朗 先生(財務会計)
             「企業の利益調整行動に対するもう一つの見解」 

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