Ciao from Roma!!! Vol.5
こんにちは、
先日、三か月弱のFAOでのインターンシップを終えて帰国しました。
振り返ってみると、本当にあっという間に終わってしまったという感覚ですが、同僚や上司に恵まれたため、今までに見たことのない新しい世界で毎日発見ばかりの充実した日々を送ることができました。
このプログラムを通して、積極性や貪欲さは学生インターン生にとって大変重要なことであると改めて感じました。自分の積極性次第で人脈を作ることはもちろん、与えられる仕事の幅も広がり、経験を積むこともできます。そして何かを学びたいという態度で臨めば、必ず周りの人が助けてくれるということを実感しました。
また異なるバックグラウンドを持つ同僚と働くという独特な環境のなかで、戸惑うことも多々ありました。たとえば、日本人同士であれば当然のように相手に期待できていたことも、ここではきちんと言葉にして説明しないと理解してもらえません。語学以上に、相手の考え方の違いという根本的なところを理解しようという姿勢をもっと学んでいく必要があると感じました。そしてそういった自分と相手の考え方のギャップをストレスと感じるのではなく、寛容な気持ちを持つことはもちろん、なぜそのように考えるのだろう?行動するのだろう?と問いかけ続けていきたいと思います。
そして今回のプログラム中、他部署、他機関の方ともお話する機会をいただけたことに、とても感謝しています。学生であるというアドバンテージを活かして、実際に国連で働く方のお話を直接聞けたことはとても貴重な経験となりました。今後もそういったチャンスを得られるよう、コミュニケーション能力や自分を売り込むスキルをもっと磨いていきたいと思います。
これからこういったインターンシップに挑戦してみようと考えている方には、自分に必要なスキルは何かを考え、それを磨き、準備をしっかりとしてから望んでほしいと思います。まだ専門性の低い大学生であれば、インターンシップ先に貢献できることは限られているかもしれませんが、それを通して自分自身が学べることはたくさんあると思います。また積極的に人から学ぶという姿勢を持ち続けることで、国連で働くとはどういうことなのかを少しでも感じとることができるのはないでしょうか。
グルメ情報
個人的にはこちらの日本食は好きです。
純粋な日本食とは言えないかもしれませんが、見た目もかわいくて、フルーツソースを使ったお寿司など洋風な日本食を楽しむことができます。
こちらのレストランでよく見かけたアンティチョークの料理。
カルボナーラ。ここのレストランでは生クリームを使わないそう。日本のものとは味が違うとても印象的な一皿。
ローマで人気のティラミスのお店、POMPI
Gelato
ローマ市内には数え切れないほどのジェラート屋があります。こちらのジェラートはサイズがとても大きいです。フルーツ系、クリーム系がおいしい店など特徴があるようです。盛りだくさんの夕食後でもドルチェは欠かせません!!!
Caffe in Roma
高速道路のサービスエリアで
このようにシューと音を立てる本格的な装置で入れるエスプレッソ。日本のコーヒーとは違ってとても苦いですが、今では病みつきになってしまいました。日本でいうアメリカンコーヒーはあまり見かけないため、エスプレッソを少し薄めたCaffe lungo を注文することが多いです。
自宅で
自宅で活躍中の蒸気を利用するエスプレッソメーカー‘モカ’。イタリアの各家庭に最低一台はある必需品だそうです。
FAOで
昼食時間前後にFAO建物内のBarへ行くと、コーヒーを求める人たちで混み合っています。ローマで働く人たちにとって、コーヒーブレイクは欠かせない時間のようです。ちなみにBarのスタッフはイタリア人のため、注文の際は簡単なイタリア語が必要です。
屋上にてコーヒーブレイク中。同僚と集まってコーヒーを飲み始めると、30分ぐらいゆっくりと時間をかけてしまうことも。コーヒーを飲みながら情報やアイデアを熱心に交換する人もよく見かけます。
Golf
最近、こちらでゴルフをさせていただく機会がありました。
イタリアのゴルフ人口は少ないといわれていますが、市内から一時間ほど車で走ったところにあるコースに行ってきました。写真は、コースに隣接されている練習場。
スコアはともかく、電動カートではなく「担ぎ」で自然の中をひたすら歩きながらのゴルフはとにかく開放的でした。9ホール後に昼食をはさまず18ホール続けてプレーするというイタリアンスタイルには驚きましたが、日本とはまた違ったゴルフの世界を満喫した一日となりました。また、クラブハウスはゴルフをプレーした人たちだけのものではなく、ローカルの人たちの憩いの場となっているという発見もありました。家族や友人たちとクラブハウスに集まり、地元の料理やワインを楽しみながらトランプをしたりと、毎日を楽しむことが上手なイタリア人の良さをここでも垣間見ることができた気がします。
今週の顔
FAO上席水産専門官
渡辺浩幹さん
もう一人のインターンシップ生である藤田さんの所属するFisheriesの部署で勤務されています。仕事に対する姿勢などのアドバイスをたくさんいただきました。ローマでの生活は長く、グルメ情報やローマ近郊の隠れ観光スポットなどイタリアならではの楽しみ方を教えてくれた方。
FAO技術協力局緊急支援・復興部危機管理センター 管理コーディネーター
七里富雄さん
今回イタリアでの「ゴルフ」という貴重な機会を与えていただきました。会議や出張のためお忙しい方ですが、毎週末のゴルフも全力でプレーされています。ここでの私のインターンシップ経験を充実したものとなるようにとても親身にお話をしてくださった方。
FAO自然資源管理・環境局 気候変動・エネルギー 農地保有部
金丸秀樹さん
私とは違う部署で勤務されていますが、学生である私にもとても気さくに接してくださりました。
小泉達治さん
農業経済学を専門とされており、とても興味深い話をしてくださいました。 とても朗らかな方です。
今回お世話になりました大学の先生方、国際交流推進センターのみなさん、そして横井さんを始めFAOの日本人の皆様、IPPC事務局の皆様、そして両親に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これまでの留学経験とは違い、働くという今回のインターンシップに不安と緊張ではちきれそうになっていた私を温かく迎えてくださり、そして最後までサポートしてくださった皆様のおかげで、無事にこのプログラムを終えることができました。この経験をぜひ自分の将来にポジティブに活かしていけるよう努めていきたいと思います。
今後も名古屋市立大学からたくさんの後輩たちがこのプログラムにチャレンジしていくことを願っています。
本当にありがとうございました。
Ciao from Roma!!!は最終回です。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
この記事を通して、ローマでのインターンシップの様子が皆様に伝わっていれば幸いです。
Lina